こんにちは!
北千住の腰痛専門整体院SPiNEの新美です。
さて、前回はあなたの健康を脅かす「エビデンスの罠」について解説しました。
今回はその続きとして、エビデンスがどのように評価されるのか、エビデンスのレベルとは何なのかを、分かりやすくご説明します。
【エビデンスの魔法は解ける!誰もがわかるエビデンスレベルの解説】
エビデンスとは、文字通り「証拠」のこと。
これが「価値ある証拠」かどうかは、エビデンスのレベルによって評価されます。
ある種、「エビデンスの格付け」と言っても良いかもしれません。
エビデンスのレベルは以下の5つです。
- メタ分析/システマティックレビュー
- ランダム化比較試験(RCT)
- 非ランダム化比較試験
- 単群研究
- 専門家の意見
さて、これらをひとつひとつ解説していきましょう。
【1. メタ分析/システマティックレビュー】これらは複数の研究結果を統合し、全体の結論を導くための方法です。メタ分析は統計的な手法を用いて研究結果を統合するため、エビデンスの最高レベルとされます。
【2. ランダム化比較試験(RCT)】ランダム化された被験者を対象とした介入の効果を比較する試験です。これは科学的なエビデンスの高いレベルを持つとされます。
【3. 非ランダム化比較試験】これはランダム化がない比較試験で、因果関係の証明には限定的ですが、ある程度のエビデンスレベルを持つとされます。
【4. 単群研究】一つの群に焦点を当てた研究で、エビデンスレベルは低いとされます。
【5. 専門家の意見】これはエビデンスの最低レベルとされます。科学的な根拠がなく、主観的な要素が多く含まれます。
しかし、このエビデンスレベルも絶対的なものではありません。
それぞれの研究状況や対象に応じて適切なエビデンスレベルを考慮することが大切です。
例えば、ある新しい健康法が話題になり、「この方法ならダイエットが成功する!」と宣伝されているとします。
その根拠が「専門家の意見」だけであれば、その情報の信頼性は低いと言えます。
一方、その新しい健康法が「ランダム化比較試験」で効果が認められていれば、信頼性は高いと言えるでしょう。
ただし、ここで大事なのは「そのエビデンスが自分に適しているかどうか」を考えること。
たとえ高レベルのエビデンスであっても、自分自身の体調やライフスタイルに合わない方法を無理に実践することはおすすめしません。
私たちは健康情報の海を泳いでいますが、その中で「エビデンス」の名の下に提示される情報が全て信頼できる証拠とは限らないことを理解し、
自分自身の健康とライフスタイルにどのように適用するかを考える力が求められています。
「エビデンス」の背後を見て、自分に合ったエビデンスを選びましょう。それが健康情報の海をスマートに泳ぐコツです。
それでは、身体的、精神的、社会的自由を手に入れて、人生をパワフルに生きていきましょう!
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