「原因不明」の腰痛を持つあなたへ。腰痛の知られざる鍵が”筋膜”である理由

この記事はこんな方におすすめです。

では、なぜあなたが、こんなお悩みをいつまでも抱えなければならないのでしょうか？

それは、腰痛の原因の８５％が『原因不明』と言われているからです。

でも安心してください。

今回は、その８５％と言われる原因不明の腰痛の正体を明らかにしていきます。

そしてこの記事を最後までお読みいただければ以下の５つを得ることができます。

原因不明の腰痛ではなく、改善可能な腰痛になり、腰痛に怯え、ストレスを感じることなく生活が送れるようになりたい方は、ぜひ最後までお読みください。

原因不明の腰痛の正体は『筋膜』にある

原因不明の腰痛の結論は『筋膜』

それでは、まず最初に結論からお伝えします。

原因不明と言われる腰痛の正体は『筋膜』にあります。

なぜなら筋膜は、病院で画像診断をすることができないからです。

腰痛は大きく分けて２種類ある

特異的腰痛・非特異的腰痛

そもそも腰痛とはどんなものを指すのでしょうか？

腰痛には大きく分けて２種類があると言われています。

それが『特異的腰痛』と『非特異的腰痛』です。

それぞれの特徴は以下の通りです。

原因不明の腰痛が８５％も占める理由

では、なぜ原因不明の腰痛が８５％も占めるのでしょうか？

その理由は

1. 病院での診察は「画像診断」が基本だから
2. 診察時間に限りがあるから
3. 非特異的腰痛は命の危険性が低いから

の３つです。

一つずつ詳しく解説していきます。

①病院での診察は「画像診断」が基本だから

病院で行われる腰痛の診断には、主に画像診断が使われます。

そして、画像診断には主に３つの方法があります。

それは『レントゲン』『MRI』『CT』です。

しかし、これらの画像診断では写すことができない部分があります。

それが『筋膜』です。

筋膜は、腰痛や肩こり、姿勢などに大きく影響を与えるにかかわらず、これらの画像診断では写すことができません。

そのため、非特異的と判断されてしまいます。

②診察時間に限りがあるから

病院での診察時間には限りがあります。

厚生労働省のデータによると、「初心の診察時間は『3〜10分以内が５０％』『3分未満が１７％』」と言われています。

つまり、７割弱は10分未満で診察を終えているということになります。

これは良し悪しではありません。

病院というものはそういうものなのです。

本来であれば、画像診断で見られなかった非特異的腰痛の原因の特定をする必要があります。

ただ、10分未満で完結しようと思えば、画像診断で精一杯です。

もっとしっかり診ることができれば、特定できる可能性がある腰痛でも、時間的制約によって特定できないということです。

③非特異的腰痛は命の危険性が低いから

特異的腰痛は、『命に関わる』場合があります。

特に癌などの症状として腰痛が出ている場合、その腰痛の原因が癌であることを突き止めて治療を行うことは、重要な医師の仕事です。

このため、「画像診断が不要」と言っているのではありません。

たまにそのようなことを言う専門家もいますが、これは全くの見当違いな解釈だと言えます。

画像診断で腰痛の原因を調べる行為は、命に関わる腰痛を見抜くための手段なのです。

医師の仕事の第一は、命に関わる病気に対する治療です。

ただ、画像診断によって命に関わる腰痛ではないことが診断できた場合はどうでしょう。

私が言うまでもなく、医師は医師にしかできない専門性のある仕事に従事すべきです。

ですから、わざわざそれ以外の腰痛に時間を割くべきではないのです。

でも、その結果、湿布や痛み止めだけ処方され、原因も改善法もわからないまま病院から解き放たれ、どうしたらいいのかわからない「腰痛難民」が後を絶たないわけです。

でも、これも良し悪しではありません。

むしろ、その事実を知った上で、「自分の腰痛は、命に関わる腰痛ではないんだ」と安心していただき、その上で、さらに詳しく診てもらえるような場所に相談すべきです。

原因不明の腰痛の正体が『筋膜』である理由

では、なぜ原因不明の腰痛の正体が、筋膜だと言えるのでしょうか。

その理由は

1. 『筋膜は画像診断では特定できないから』
2. 『筋膜は全身に影響を及ぼすから』
3. 『筋膜は筋肉だけでなく、血管、神経も包んでいるから』

の３つです。

①筋膜は画像診断では特定できないから

これについてはすでにお伝えした通りです。

筋膜は通常、画像診断で特定することはできません。

②筋膜は全身に影響を及ぼすから

筋膜というもの自体、実はあまり聞きなれないものかもしれません。

名前は知っていても、実際のところどんなものなのかを知らないと言う方も少なくないかもしれません。

実は筋膜というのは、筋肉を覆う膜というイメージがありますが、全身に張り巡らされていて、それらを包む膜なのです。

イメージとしては『全身タイツ』です。

この絵を見てください。

この絵のように布が引っ張られている様子を想像してみてください。

全身の布がそれにつられて引っ張られることが想像できると思います。

そして引っ張られた状態で身体を動かし続け、日常生活を送っていたら、身体のどこかに局所的な負担がかかるのは誰にでも想像できるかと思います。

これが筋膜由来の腰痛の正体です。

③筋膜は筋肉だけでなく、血管、神経も包んでいるから

さらに筋膜は、全身を包んでいますから、血管や神経も包み込みます。

すると、その血管や神経も筋膜の引っ張りによって圧迫されたり、障害が起こるのは不思議なことではないのではないでしょうか。

これが原因部名の痺れの正体でもあります。

まとめ

以上が、腰痛の原因となります。

改めて情報をまとめると以下の通りです。

原因不明の腰痛に効果的な４ステップ

では最後に、『効果的な対策』を４つのステップに分けてご紹介します。

原因不明の腰痛に効果的な４ステップ

【STEP１】病院で診断を受ける

まずは病院に行き、画像診断を受けましょう。

「自分はさすがに癌ではないでしょう」と思ったとしても、安心して他の治療を受けるためにも一度しっかりと病院でお医者さんにみてもらうようにしましょう。

そして、ここで特異的腰痛なのか、それとも非特異的腰痛なのかを診断してもらいましょう。

【STEP2】非特異的腰痛の専門家に相談する

次に行うのが専門家への相談です。

くれぐれも『リラク系サロン』などには行かないようにしましょう。

これはあくまでもリラクゼーションであって、痛み改善の専門家ではありません。

また、『ストレッチ系サロン』もこの段階でいくのはあまりお勧めしません。

なぜなら、ストレッチが必要になるのは、もう少し後の話だからです。

まずは、痛みの原因を改善することが先決でしょう。

【STEP3】治療を受ける

次は、「治療を受ける」です。

専門家に相談し、実際に「どこが腰痛の影響を与えているか」を知るために「コンディションチェック（機能評価）」を受け、納得のいく説明が受けられたら、治療を受けましょう。

【STEP4】セルフケアで予防する

そして最後が「セルフケア」による予防です。

治療院を選ぶ際には、治療だけでなく、ストレッチやエクササイズをしっかりと教えてもらえるところに相談するのが良いでしょう。

そして、日々実践しましょう。

今あなたは、セルフケアを実践することに不安があるかもしれません。

でも、本当に優秀な専門家は、単なるセルフケアの説明だけでなく、実際に実践し続けるためサポートにも尽力してくれるでしょう。

最後に

最後にあなたにお伝えしたいことがあります。

それは「自分だけでどうにかしようとしないこと」です。

おそらくこれをお読みの方は、『それができないから困っている』はずです。

では、どのようにしたら良いかというと、しっかりと信頼できる専門家を『自分のコンサル』として脇に置くようなつもりで、

先生ではなく、健康に関する相談者であり良きパートナーとして「上手に使う」のが良いでしょう。

ぜひ、そのような人に出会えるのを私も願っております。

それでは、身体的、精神的、社会的に自由を手に入れて、人生をパワフル生きましょう！