何事においてもそうですが、
『原因を知る』ことはとても大切なことです。
そうでないと、効果的な対策を打つことができません。
もし、原因の捉え方が間違っていれば、『間違った方向に進むだけ』です。
カラダをよりよく変えるために必要なことは2つ。
- 目的
- 手段
この場合の目的は、「原因を改善する」
そして手段は、「マッサージ、ストレッチ、鍼、灸、エクササイズなど」となります。
私たちの多くの場合を見ていると
手段ばかりが先行してしまい、目的がずれてしまったり、そもそも見えていないことがよくあります。
例えば、手段そのものを目的化してしまったり、原因が間違っていたりということです。
ただ、これでは『間違った方向に早く進むだけ』なのです。
例えば、あなたがハシゴで山の上に登るとしましょう。
この時、目的は「目標としている頂上に着く」ことであり、
手段は「ハシゴを素早く登る技術や道具」ということになります。
この時、そもそもハシゴをかける場所を間違えていたらどうなるでしょう。
Aの場所にかけるはずがBにかけていたら。
ものすごい技術と道具を持っている人であればあるほど、
早いスピードで間違った場所に辿り着くだけです。
ハシゴを使わずにヘリが使えたとしても、
とんでもないスピードでBに着くだけです。
これでは目的は達成されません。
だから、原因をしっかりと見極めことは大切なのです。
ただ、現実は、
- そもそも、肩こりの原因を知らない
- もしくは、間違った原因を信じている
例えば、世の中で多く知られる肩こりの原因は『僧帽筋』です。
少し肩こりについて調べたことがある勉強熱心な方であれば、僧帽筋が肩こりの原因であると答えるでしょう。
しかし、実は僧帽筋は肩こりの原因筋ではありません。
あなたがこれを最後まで読んでいただければ、
- 肩こりの本当の原因を知ることができます
- 肩こりの本当の改善法を知ることができます
- 肩こりの予防法を知ることができます
日本人の9割が知らない肩こりの原因を知り、正しく改善したい方は最後までお読みください。
【結論】肩こりの原因筋は『肩甲挙筋』である
それでは、結論からお伝えします。
ズバリ、肩こりの原因筋は『肩甲挙筋』です。
ただ、ほとんどの方は『肩甲挙筋』と聞いても、あまり馴染みがないかもしれません。
こちらがその肩甲挙筋です。
ちなみに良く肩こりの原因として言われている『僧帽筋』はどこにあるかというとこちらです。
このように見てみると、ほとんど同じようなところにあるのがわかります。
実際には、カラダの内側に『肩甲挙筋』があり、外側に『僧帽筋』があります。
そのため、僧帽筋が肩こりの原因菌と勘違いされやすいのです。
【理由】「僧帽筋ではなく肩甲挙筋が肩こり筋である」3つの理由
「僧帽筋ではなく肩甲挙筋が肩こり筋である」理由は、解剖学的視点で全て説明することができます。
そして、それは以下の3つの理由から説明できます。
- 肩こりの主な原因は猫背によって引き起こされるから
- 猫背によって負担がかかるのは「僧帽筋」ではなく「肩甲挙筋」だから
- 筋肉は骨との境目に負担がかかりやすいから
この3つの理由を検証することで、肩甲挙筋が肩こりにおける原因筋であることがわかります。
それでは次に、具体的にこの3つについてみていきましょう。
【検証】本当に肩甲挙筋が肩こりの原因であるか?
①肩こりの主な原因は猫背によって引き起こされる
まずは「猫背」について一応確認しておきます。
猫背はこのような姿勢のことを一般的に指します。
見ていただくとわかるとおり、主に首と胸、肩甲骨の位置に違いが見られます。
首:頭が前に出る
胸:過度な湾曲で後に丸まる
肩甲骨:前に出て若干上がる
そして、顔が前に出れば出るほど、首に強いストレスがかかります。
つまり、猫背が肩こりを引き起こすことがわかります。
②猫背によって負担がかかるのは『僧帽筋』ではなく『肩甲挙筋』である
ここからは、ちょっと専門的な話になります。
できるだけわかりやすくはお伝えするつもりですが、わからないという方はごめんなさい。
それでは早速、もう一度『僧帽筋』と『肩甲挙筋』の2つの筋肉を見てみましょう。
筋肉の動きを見比べる
今度は横から見てみます。
こちらは僧帽筋
そして、こちらが肩甲挙筋
とっても似ている筋肉なのですが、この2つの筋肉をよく見比べてみると、違いがはっきりと見えてきます。
どこに違いがあるかというと、それは「筋肉の動き」です。
この画像を見てください。
この緑の矢印が筋肉の動きを表しています。
そこでわかるのは、この2つの筋肉は全く逆の動きをしているということです。
つまり、この時点で同じような場所にありながらも、どちらか一方が猫背の負担を強いられていることがわかります。
どちらの筋肉に負担がかかるのか考える
では、次に考えたいことは「負担」です。
人間が負担を感じる時、体ではどのようなことが起こっているでしょうか。
それはもちろん「筋肉が働いているとき」です。
休んでいる時に疲れる人はいません。
そして、実は僧帽筋がうまく働いている時は、姿勢は良くなるのです。
つまり、猫背状態は、僧帽筋はサボった状態、肩甲挙筋は過剰に働いている状態ということになります。
その結果、肩甲挙筋が痛くなるのです。
③筋肉は骨との境目に負担がかかりやすい
おそらく多くの人が肩こりを感じる時、一番感じる場所はここではないでしょうか。
実はここは肩甲挙筋のここなんです。
合わせてみるとこんな感じです。
筋肉の一番負担がかかりやすい部分は、『骨との境目』です。
つまり、筋肉や骨の位置から考えても、僧帽筋ではなく肩甲挙筋だということがわかります。
【まとめ】
以上が今回の内容になります。
今回は肩こりの原因についてお伝えしました。
改めて整理すると、
- 肩こりの原因は僧帽筋ではなく、『肩甲挙筋』である
- その理由は3つ
- 肩こりの主な原因は猫背によって引き起こされるから
- 猫背によって負担がかかるのは肩甲挙筋だから
- 筋肉は骨との境目に負担がかかりやすいから
以上の理由から肩こりは肩甲挙筋ということになります。
肩こりがひどくて困っている方は、この肩甲挙筋をマッサージしたり、ストレッチをするようにしましょう。
さらに、肩こりは猫背によって引き起こされることもわかっていますから、猫背の改善にも努めましょう。
猫背の詳しい改善方法については、また改めて触れていきたいと思います。
それでは、身体的、精神的、社会的自由を手に入れて、人生を豊かに生きていきましょう!
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