ご質問ありがとうございます。
それでは早速お答えしていきます。
今回は、3つの観点から回答していきたいと思いますので、
すでにヘルニアで悩まれている方、
ぎっくり腰で悩まれている方、
その他腰痛をきっかけに手術や薬を検討されている方は、
最後までお読みいただければと思います。
ヘルニア=腰痛って本当?
ヘルニアとは?
まず最初に考えなければいけないことは、『お医者さんに診断されたヘルニア』について。
まずここで、改めて『ヘルニア』というものについて整理をすると、
いわゆるヘルニアと言われるものの正式名称は『椎間板ヘルニア』というものです。
『椎間板』というのは、背骨の骨と骨の間にあるクッションのこと。
そして、『ヘルニア』とは「外に飛び出す」ということを表す言葉のことです。
つまり椎間板ヘルニアというのは、クッションが外に飛び出した『現象』のことを指します。
腰の骨の間にあるクッションが飛び出せば『腰椎椎間板ヘルニア』、首の場合には『頸椎椎間板ヘルニア』と診断されます。
ヘルニアが原因で腰痛になることはない?
では本題に入ります。
一般的に、腰痛の人が病院に行って診察を受け、その結果ヘルニアが見つかった場合、そのヘルニアが原因で腰痛が起こっている考えます。
おそらく病院の医師も、間違えなくヘルニアによって腰痛が起こっていると説明するでしょう。
ですが、実はその考えそのものが間違っている可能性があります。
なぜなら、『ヘルニア=腰痛ではない』からです。
どうゆうことかを説明すると、「腰痛を日頃感じていない人のうち、その大半の人の中にもヘルニアが見つかっている」ということです。
つまり、『ヘルニアは誰にでも起こる現象』だということが言えます。
実際に国際腰痛学会の発表でも「腰痛のない人だけを集めて腰のMRIを撮影したところ、76%の人にヘルニアもしくは腰椎の異常が見つかった。」としています。
また、実際にヘルニアが原因で腰痛が発生している確率は3%程度とも言われています。
つまり『ヘルニア≠腰痛』ということがこの時点でもわかります。
そのため、もし病院で「あなたの腰痛の原因はヘルニアです」と説明されたとしても、それを鵜呑みにする必要もありませんし、それで落胆する必要も、諦める必要もありません。
ヘルニアの人はぎっくり腰になりやすい?
『ヘルニア=腰痛』と同じように、一般的に信じられていることとしては、
『ヘルニアの人はぎっくり腰になりやすい』というもの。
もしくは『ぎっくり腰の原因はヘルニア』というもの。
これは、すでにお伝えしている通り、腰痛とヘルニアが関係ないように、ぎっくり腰とヘルニアにも直接的な関係はありません。
医科学的に『ヘルニアを持っている人がぎっくり腰になりやすいというエビデンスは存在しない』ということです。
では、ぎっくり腰の原因は?ということになるかと思いますが、
その答えは「わからない」ということになります。
これは原因不明ということではなく、『人それぞれ違う』ということです。
もし、自分のぎっくり腰の原因を詳しく知り、原因を改善されたい方は、専門家のもとへ直接相談することをおすすめします。
腰痛は手術しなければ治らない?
ヘルニアと診断された方の中には、「ヘルニアによる腰痛は手術をするしかない」と医師に説明されるケースは少なくありません。
もちろん、医師による診断に対して、私が異論を唱えることはできません。
ただ、これまでの説明の通り、もし医師からヘルニアと診断されたとしても、手術を焦る必要はないかもしれません。
なぜなら、ヘルニアの原因が腰痛である可能性は低いからです。
それよりも、まずは信頼できる専門家のもとで手術以外の方法での改善を試み、最終手段として手術を受けることを検討されてみてもいいでしょう。
まとめ
- 健康な人(腰痛ではない人)の76%にもヘルニアは存在する
- 腰痛の原因となるヘルニアは全体の3%に満たないとの見解もある
- ヘルニアは腰痛やぎっくり腰とは関係がない可能性が高い
- 手術を受ける前に専門家へ相談すれば、十分に改善される可能性はある
いかがだったでしょうか?
今回の内容が、あなたの腰痛改善の一歩となることを願っております。
ご質問やご感想もお待ちしております。
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