こんにちは。
腰痛専門整体院スパインの新美です。
今日は前回の続きを少し。
(※前回の内容はこちらから↓)
一般的に腰痛の方は病院で診察を受ける場合には、レントゲンを使って、腰の状態を確認するかと思います。
すると、大半の方は「骨には異常はなさそうですね」っと言われて、あとは病院の併設されているリハビリ室で治療やリハビリを受けるか、
もしくは「安静にして、痛みがおさまったらストレッチと軽い運動を定期的にやりましょう」で終わりでしょう。
そしてそこの付随して「湿布と痛み止めを出しておくので、辛い時に使ってくださいね〜」というのが基本的な応対ではないでしょうか。
また、もう一段階あるとすればMRIを撮影する方法です。
レントゲンと違いMRIでは神経や椎間板、筋肉といった『骨以外』の部分も撮影することができます。
しかもMRIでは見たい部分に応じて身体を輪切りにすることもできますから、より詳しく腰を見ることができるのが特徴です。
そのため、MRIでの画像診断というのは、非常に説得力とインパクトがあるのです。
もしあなたが、MRI画像を撮影して、目の前にあるあなたの腰の画像の中にヘルニアがあったとしたら、「これが腰痛の原因か・・・」っと当然思われるでしょう。
自分の椎間板が脊髄神経を圧迫している画像を見せられれば、誰だって腰痛の原因は「ここだ!」っと思うはずです。
ですが、”実はそうでもないらしい”ということが、すでに1995年の段階で腰痛の専門家の間では言われています。
それはどういうことかというと、1995年に発表された国際腰痛学会の中で発表された内容なのですが、
『腰痛”ではない”健康の人の腰をMRIで撮影したところ,76%の人に椎間板ヘルニアが見つかり、85%の人には椎間変性症が見られた』
というものです。
これは腰痛のある人ではありません。
腰痛のない人です。
つまり、普段腰痛を感じていなくて自分は腰に不安を抱えていない人の7割以上の人に、実はヘルニアがあることがわかっているのです。
さらに実際には本当にヘルニア由来の腰痛は腰痛全体の3%程度であるとも言われています。
だから腰痛の見立ては非常に難しく、画像診断だけではない様々なスキルが求められるのです。
コメント